五所神社(筑西市)概要: 五所神社は茨城県筑西市五所宮に鎮座している神社です。五所神社の創建は奈良時代の養老6年(722)に勧請したのが始まりと伝えられています。以来、伊佐荘33ヵ村の総鎮守として信仰され歴代領主からも崇敬され社領の寄進や社殿の造営が行われました。
特に、文治5年(1189)の奥州合戦で大功があり伊佐荘の領主となった伊佐氏は改めて5柱(所)の御霊を勧請し五所神社と呼ばれるようになったとも云われています。江戸時代に入ると幕府から庇護され社領3石を安堵されています。当初は神仏混合で別当には満願寺があたっていましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により神社として独立、社宝や記録などは満願寺が引き継ぎましたが明治22年(1889)の火事により焼失しています。
現在の五所神社本殿は江戸時代初期の延宝年間(1673〜1681年)に建てられたもので三間社流造、銅瓦棒葺、市内では最大級の神社本殿建築として貴重な事から昭和52年(1977)に筑西市指定有形文化財に指定されています。
五所神社の旧本地仏と思われる木造十一面観音立像は室町時代の15世紀頃に彫刻されたと推定される木像で、像高37.8cm、平成3年(1991)に筑西市指定有形文化財に指定されています。石鳥居は江戸時代初期の延宝2年(1674)に制作されたもので、安山岩製、総高466p、幅615p、当時の石造建造物の遺構として貴重な事から平成29年(2017)に筑西市指定有形文化財に指定されています。祭神:武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比賣命。
筑西市:神社・仏閣・再生リスト
|